JFA FUR DESIGN CONTEST 2015 – 活かそう自然からの贈り物 –
グランプリ
鈴木 宏志 Hiroshi Suzuki
文化服装学院
アンリ・マティスの絵画がインスピレーションソースです。アンリ・マティスが絵画で用いた植物のモチーフや絵柄を服に落とし込むことで、自然に対する愛が強かったアンリ・マティスへの敬意とともに自然との前向きな共存を目指す気持ちを込めました。
素材:ホワイトミンク(Kopenhagen Fur®)、チベットラム、レッキスラビット
サガ・ファー賞
杉本 知春 Chiharu Sugimoto
大阪文化服装学院
Mad man Ready made.毛皮という有機的な要素の素材に対し、既製品からイメージされた工業デザイン、PVC・リフレクト素材、またスポーツ・ハイテクといった、相反する要素を組み合わせ新しいイメージを制作。
素材:レッキスラビット、ホワイトフィンラクーン(saga furs®)
アメリカン・レジェンド賞
碇山 夏美 Natsumi Ikariyama
明美文化服装専門学校
森の中で着たい服。古くから愛され続ける毛皮のように、未来にも豊かな自然が残されていることを願いデザインしました。森に溶け込む色味、自然を象徴し人という生き物を象徴したい。メンズ、レディスが冬に着れるコートです。よりジェンダーレスへ。毛皮を愛する人たちへ今と未来の自由なファッションを提案します。
素材:シャドーフォックス/ホワイトミンク(saga furs®)、ラビット
NAFA賞
内村 円悠 Enyu Uchimura
文化服装学院
ライダースの持つ尖った格好良さを大切に毛皮の持つエレガンスさをプラスした。トーンの違う4種類の毛皮をミックスすることで深みと動きを出した。ファーと相性の良い異素材を組み合わせることで毛皮の良さを引き出した。また、リアルクローズを意識してデザインした。
素材:シルバーフォックス(saga furs®)、レッキスラビット、ラビット
コペンハーゲンファー賞
加賀 龍 Ryu Kaga
一般
フォトペインティングのアート作品より着想。人類の歴史を遡り、猿人の頃の姿形を思い浮かべました。毛皮は体毛に見立て、11種類の毛皮を20色に染色し、8つの技法を用いて現代風にオーバーラップさせました。境界や次元を超え毛皮が着る人の生活に添うように原点に戻り、新しい毛皮の表現とその尊厳を啓蒙していきたい。
素材:ブルーフォックス/シルバーフォックス/アークティックフィンラクーン/パロミノミンク(saga furs®)、カシミヤゴート、アルパカ、レッキスラビット
ASIA REMIX2016Merit Award
HKFF賞
加藤 千恵 Chie Kato
愛知文化服装専門学校
こけしの柄に興味を持ち、その柄をモチーフにデザインを考えました。日本の伝統工芸をタウンウェアとしても着用できるワンピースに仕上げました。ボリュームのあるファーで立体的に浮かび上がる柄がポイントです。
素材:レッキスラビット
ASIA REMIX2016Merit Award
入選作品
粕谷 佳美 Yoshimi Kasuya
一般
“木目” “伊藤若冲の付喪神図”をテーマにデザイン。木目の年輪の美しさをファーで表現。また、付喪神という日本古来の信仰である古い物に魂が宿るという考え方に着目し、祖母の家の壁の木目をデザインに。若冲ならではの日本画構成を意識し柄を配置。時が流れるイメージで構成。3世代着て魂が宿るアイテムがコンセプト。
素材:チャイニーズラクーン、チベットラム、シルバーフォックス、デミバフミンク、コヨーテ(NAFA Northen®)
粟国 郁海 Ikumi Aguni
愛知文化服装専門学校
一見切り替えの模様に見えるが『視点を変える』と、人が向き合っているように見える。ルビンの壺からインスパイアされデザインした毛皮の服で表現するトリックアートです。
素材:カルガンラム、ラビット、レッキスラビット
吉川 真央 Mao Yoshikawa
中部ファッション専門学校
インスピレーションは絵を描く過程です。形を捉えるための下描きの線やシルエットが洗練されて完成形になっていく様を、パッチワークで下絵の着彩を、ファーの毛足の長さで絵の具のにじみを出すことで表現しました。
素材:カシミヤゴート、レッキスラビット
安藤 優生 Yuki Ando
名古屋モード学園
視覚をコントロールするオプアートやイラストがデザインソース。ミンク、レッキスの切り替えやプリーツ加工を駆使して、オプティカルの視覚に訴えかける柄を作り出す。錯覚柄の効果的配置によって強調された女性らしいシルエットで作品を表現していく。
素材:ホワイトミンク(Kopenhagen Fur®)、ブラックグラマ(American Legend®)、レッキスラビット、ブルーフォックス/シルバーフォックス(saga furs®)
安田 美智子 Michiko Yasuda
一般
毛皮の持つ柔らかさと毛並がつくり出す陰影によってできる立体的な色を活かすため、ギャザーを使い体の形に沿う服を目指しました。フラッパードレスをイメージしたシルエットで、歩く姿が軽やかな動きになるように制作しました。
素材:サファイアミンク/ホワイトミンク(Kopenhagen Fur®)、ウィーゼル
趙 現彧 Hyunwook Jo
文化服装学院
私のデザインは直線と曲線から影響をもらいました。私の直線的なアートではfurのラインとfurのそれぞれの線が集まり、曲線に見える形が私の直線的なデザインとよく調和を成しています。
素材:シルバーフォックス/ブルーフォックス(saga furs®)、ミンク(Kopenhagen Fur®)
齊藤 美涼 Misuzu Saito
文化服装学院
ファーを着る原点に着目してデザインしました。自然と共に生き、時には力を借りながらも、自然と戦う狩人をイメージしています。カラフルな色をつかい、身体の底から漲るエネルギーを表現しました。
素材:キットラム、チベットラム、フォックス、フィンラクーン(saga furs®)
イ ユル ホン Lee Yul Hun
文化服装学院
日常で見られる壁のひび割れの柄からインスピレーションを受け、その柄をファーに与えてファーの素材や長さ、切り替えなどで立体感を出し、ランダムなディテールから計算されず自然の感じを加工やデザインで表現をしました。
素材:レッキスラビット、クリスタルシャドーフォックス(saga furs®)、カシミヤゴート
岡田 夏海 Natsumi Okada
東京モード学園
模様と色合いを梟に似せて、梟が翼を広げた時のようにのびのびとした感じの大きな袖がついたポンチョ風のコートで上品にし、縦切り替えのパンツでかっこいいスタイルにまとめました。テーマの「シルエット」は、フランス語でフクロウという意味であり、また別の意味合いでの「かっこよさ」などもアイテムに取り入れました。
素材:フィンラクーン/プラチナフォックス(saga furs®)、レッキスラビット、チベットラム
中村 紀子 Noriko Nakamura
マロニエファッションデザイン専門学校
動物本来の「色・模様」をそのまま生かし、毛皮の個性をパッチワークに落とし込みました。大きめのシルエットで動物の力強さを表現しました。
素材:シルバーフォックス/シャドーフォックス/ブルーフォックス/プラチナフォックス(saga furs®)
稲田 真矢 Maya Inada
名古屋ファッション専門学校
どこかミステリアスで知的な魅力のある男性に着てもらいたいコート、セットアップをデザインしました。ボックスシルエットの中に、南米ペルーのアンデス地方にある、ナスカという乾燥した平原に描かれている地上絵を大胆に落とし込みました。自然なカラーで落ち着きのある雰囲気にしたいです。
素材:デミバフミンク、ムートン、ラビット、パロミノミンク(American Legend®)、グレーフォックス(NAFA Northen®)
松永 駿 Shun Matsunaga
名古屋ファッション専門学校
火星での夕焼けは青色に見えることがNASAによって判明した。地球に住む我々日本人が夕焼けと聞いて思い浮かべるものの一つに“青春”がある。火星という星でも青春が存在したら?というところから、制服と宇宙服をデザインソースに、新しい火星セーラー服を鮮やかな毛皮で表現。
素材:ブルーフォックス(saga furs®)、レッキスラビット、ミンク
櫻井 拓美 Takumi Sakurai
文化ファッション大学院大学
身体やファーの質感にある有機的な美しさとアールデコ調の直線的なデザインにある無機的な美の邂逅をコンセプトに、アウターウェアをデザインした。ヌードベージュをベースに、黒やグレーの無彩色を切り替えで用いる。毛足の長短を活かし、ボリュームをコントロールした。
素材:ブルーフォックス/シルバーフォックス/スカンブラックミンク/サファイヤミンク/デミバフミンク(saga furs®)、ゴート
矢口 捺海 Natsumi Yaguchi
文化学園大学
毛皮は自然が人類に与えてくれた贈り物であることから、今の私たちも祖先が残してくれたものであると考えました。その私たちも老いて、子孫を残す。老い朽ちていく美しさを毛皮を通じて落とし込みました。老人、骨、垂れ下がった皮膚をイメージしてデザインに取り入れました。
素材:パロミノミンク(Kopenhagen Fur®)、チベットラム、チキャンラム、シャドーフォックス/フォーンライトシャドーフォックス(saga furs®)、ウィーゼル