JFA FUR DESIGN CONTEST 2008 – 地球を守ろう~FUR-6℃ –
グランプリ
大貫 洋平 Yohei Ohnuki
バンタンデザイン研究所
身体改造。命を懸けて身体に新たな可能性をい出す。NEO HUMANISM。毛皮を様々な細さで裂いてレザーに刺繍し、模様を描く。身体にインプラント、ピアッシングし、究極の人間を表現する。新たな身体の可能性は、地球との新たな共存の可能性を見出す。
素材: スカンブラウンミンク、パステルミンク、ダークミンク
優秀賞
大城 志帆 Shiho Ohshiro
武蔵野美術大学
氷河や永久凍土の極端な減少。温暖化の顕著な影響が見られる極北地域に住む民族、イヌイット。彼ら自身は毛皮の伝統衣装を身に着け、環境の均衡を保ちつつ過ごしてきた。彼らは毛皮ファッションのエキスパート。その衣装をヒントに、毛皮を二重に使用する点などをデザインに活かし、寒さと上手く付き合える服を提案する。
素材: レッキスラビット
中川 夏凛 Karin Nakagawa
大阪モード学園
テーマは「変身」。もっと気軽に毛皮を着られるようにドレスをデザインしました。このファードレスはドレスとしてだけではなく、他に2通りの用途があります。ドレスの上部が変身しバックとしても使え、また、少し肌寒くなれば、スカートの部分を取り外すとケープにもなる3WAYなファードレスです。
素材: シルバーフォックス
サガ賞
海老原 佳太 Keita Ebihara
杉野服飾大学
髪。ヒトの髪を通して、改めて毛皮を毛皮として意識する。意識と無意識。中間的な存在。逆毛の持つ強いメッセージ性と女性像を重ね、髪と毛皮の在り方を問いかける。意識を変えることが狙い。
素材:フィンラクーン、シルバーフォックス、レッキスラビット
アメリカン・レジェンド賞
酒向 直紀 Naoki Sako
名古屋モード学園
レンガをモチーフにデザインしました。レンガが好みにあわせてどんどん積んでいけるようにブロック化したファーを気温に合わせて足したり引いたりできるしくみにしました。
素材: ブラックグラマ、ブルーアイリスミンク、ホワイトミンク
HKFF賞
岩本 由季 Yuki Iwamoto
中部ファッション専門学校
真っ白なゲレンデで、ぶかぶかのウェアーに埋もれる女の子のかわいらしさを表現しました。身頃には背中心にラインのあるフォックスを使用し、ナチュラルなカラーを生かしました。スポーティーとかわいらしさをファーで表現したつもりです。
素材: アークティンクマーブルフロストフォックス、カルガンラム、チベットラム
jfa賞
古屋敷 菜美 Nami Furuyashiki
岐阜市立女子短期大学
テーマ、発光する服。レッキスの白と、全身につけたメタリック素材で光を発射し空間を温める服をデザインしました。毛皮を毛皮らしくそのまま自然に。男性そのものを現すような、強く大胆な服。
素材: レッキスラビット
入選作品
奥田 雄太 Yuta Okuda
愛知文化服装専門学校
肩と前身頃の部分には、溢れんばかりのフォックスに、背中には、ラビットとミンクで柄を施しました。胸と裏地のファーのひだで、より立体感を持たせ、腰に巻かれたベルトでゴージャスにコートらしさを表現しました。ファーの特長であるボリューム感を一点にとどめ、スタイリッシュな若者らしいシルエットにこだわりました。
室田 秀樹 Hideki Murota
愛知文化服装専門学校
毛皮をパーツごとにグラデーションやムラ染めで染めます。いろいろな色で染める事で毛皮の新しい表情を出し、それを後身頃からスカートにかけ格子柄で配列し、色の不規則と配列の規則の対比を表現しています。
横山 沙奈 Sana Yokoyama
名古屋学芸大学
毛皮は統一してブルーフォックスを使用しました。胸部と臀部をふくらませ、女性らしいラインをもつデザインにしました。スカートには色と刈り毛のグラデーションをもたせ、胸部と臀部には毛皮とレザーにシフォンを挟み込ませたものを使用しました。それぞれの部分で毛皮がみせる表情を見てもらいたいです。
徳田 木綿 Yu Tokuda
名古屋モード学園
寒い冬にも負けない強い男性をイメージしました。肩から身頃につづく部分とすその部分はファスナーで開閉が可能になっており、気温によって着方をかえられるようになっています。ファスナーにはさまらないように毛足の短めなフォックスにしました。袖もトレンドを意識し長めにしました。ざっくしと着てもらいたいです。
田村 美樹 Miki Tamura
名古屋モード学園
色彩やかな鳥、フラミンゴをテーマにデザインしました。地球の環境破壊も含めて、全身をピンクにはせずに、下の部分だけにしました。特に腰周りと肩をフラミンゴのイメージを強く表現しました。
松野 佑香 Yuka Matsuno
名古屋モード学園
トップにボリュームのあるシルエットが特徴のつなぎです。ケープを肩から取りはずしヒップに取りつけると、ロングスカートに変化します。コーディネートや気温に合わせて着ることができる2wayファッションです。ファーはパズルのように組み合わせたパッチワークになっています。暖色を使い、暖かさをだしてみました。
佐藤 亜耶 Aya Sato
杉野服飾大学
ダウンの中綿の変わりに、カラフルに染めたファーを入れました。ジャケットの表面にはポケット状の口があり、中のファーを取り替えることができます。気分によって色等を変えれば、違う表情を楽しめて上着を無駄に買わずに済み、また気候によってファーの量を調整すれば、余計な冷暖房を使わずに済み消費電力を抑えます。
武田 幸太郎 Kotaro Takeda
東京モード学園
光と影を別々に使えるコート。夜の街灯に照らされた黒猫をイメージし、デザインしました。
二つ一緒に着る、別々に着る、ドレスアップ、ドレスダウン、自由奔放に生きる女性のための服。
島田 佐千子 Sachiko Shimada
大阪モード学園
2wayで花が開花する前のつぼみと開花した後を表現しました。咲いている時は、長くたらしたファーを巻いたりむすんだりして、花の形にしています。可憐なイメージにしました。
溝渕 紀子 Noriko Mizobuchi
大阪モード学園
うさぎをイメージしてデザインしました。うさぎのうしろ足のラインをシルエットに加え、しっぽもデザインに取り入れました。
環境問題が話題になっている中、動物の寂しそうな後ろ姿を表現したいと思いデザインしました。
戸田 真由美 Mayumi Toda
大阪モード学園
テーマは新しいファージャージです。ジャージもファッションの一つであるのにあまり進化がないと思い、寒い中でジャージをファッショナブルに着こなしていけたらおもしろいと思い表現しました。ジャージのラインはトリミングで周りの毛を刈ってしまうことで線を表現し、色を変える。リブを使ってよりジャージっぽく表現する。
新田 昌希 Masaki Nitta
大阪モード学園
極寒の大地に生きる、シマフクロウ。その体の大半は羽毛で覆われている。これぞウォームビズ!!またシマフクロウは、絶滅の危機に瀕している。人間のエゴが生み出した現実である。この現実を受け入れ、考え直す意味を込めてこれをテーマとした。
長谷川 あい Ai Hasegawa
フリー
「ロングライフ」流行に流されず、着続けられる事を重点にデザインしました。いつの時代も愛されているトラッドスタイルを、痛んだ部分はその都度修復しても違和感のない様、接ぎ合わせの技法を用いて縫製しています。衣服を大切にし、愛する事で、毛皮となった動物への感謝の心も表し、動物を姿を変えていき続けているのです。
片野坂 翔 Sho Katanosaka
上田安子服飾専門学校
二酸化炭素を光合成により酸素に変える草木…それらが主に行われる森をサブテーマの礎とする、ジブリのアニメ「トトロ」に出てくる「まっくろくろすけ」のような丸みのあるファーの単体を作り、それらを集合・合体させ、さらに皮面にカッティングしたファーをのせることによって全く新しいファー衣服を推奨する。
松本 志行 Motoyuki Matsumoto
文化ファッション大学院大学
たくさんの色に染色したファーをハトメ抜きで抜き、スパングルの要領で手でつけていき、ファーをベースにしたファーより装飾された服をデザイン。デジタル化が進み、温暖化が進む世の中に手仕事による暖かみプラスファーによる自然の暖かみをプラスします。
脇田 陽子 Yoko Wakita
愛知文化服装専門学校
暖かい服・冬服といえばニットというイメージから、ニットの編み模様をファーで表現してみたいと考えデザインしました。また、毛皮は暖かい素材であるにもかかわらず、あまり普段着として使用されない。いかに、私服として自然に毛皮を着こなせるかを提案しました。
菅原 沙蘭 Saran Sugahara
バンタンデザイン研究所大阪校
置きもの、けんちく物、いきもの、いろんな種類のファーを使う事で雑種性を表現
吉牟田 如乃 Yukino Yoshimuta
バンタンデザイン研究所
今、地球がハダカになっています。車の排気ガス、大気の汚染、地球はダメージを受けています。それによって地球の服の代わりになっているオゾン層がなくなろうとしている。そんな、はだかんぼうの地球に。暑さや寒さに震えている地球に。あったかく包みこむ服。太陽の日ざしから守る。そんな地球を包む服がコンセプトです。
寺崎 希 Nozomi Terasaki
北海道ドレスメーカー学院
フードの付いたロングベストの色を暗い色にしてシンプルな感じにまとめてみました。全体的に上にボリュームをつけました。
林 利行 Toshiyuki Hayashi
(有)メディアファッション
温暖化を防ぐ一つとして廃棄物を出さないよう素材を工夫、地球の緯度、経度をモチーフとし服を表現しました。刈り毛加工したファーをテープ状のパーツに縫い付け、その刈り毛で廃棄する毛を布と布の間に挟みキルティングしボリュームを作ります。
平織りのように緯経を組み合わせたツーフェイス素材です。
髙見澤 篤 Atsushi Takamizawa
セツ・モードセミナー
毛皮を使用するときに気にしてしまうこと。それは生命あるものを犠牲にしているということ。ムダなく使用する為に、通常はプレートなどにしたりしますが、今回はダウンの様に生地の中わたとして毛の部分を使用します。同時にボリューム感と保温効果を期待します。
林 宣義 Nobuyoshi Hayashi
ヒューマンアカデミー名古屋校
ボリューム、ゴージャスというファーの固定観念。そんなファーのイメージを無くし、あえて毛足の短いファーを使ってスタイリッシュに。クールな女性の格好の良さをイメージして、和柄をパッチワークで表現したり、鋲やハトメを使う。
大内 奈都美 Natsumi Ohuchi
名古屋ファッション専門学校
今回、一番の大きなテーマはファーのキルティングです。ダウンコートを着ている人が多かったので、そこから思いつきました。テーマが「-6℃」ということだったので、普段でも着れるようなデザインにしました。