JFA FUR DESIGN CONTEST 2006 – FURTOPIAN~リアルビューティー”触れる美” –
グランプリ
今崎 契助 Keisuke Imazaki
文化服装学院
ファーを着て外出する際に、気になるのは突然の雨。天気を気にせず毛皮を楽しむことが出来ないか、という考えから、元々防水性、機能性を重視してつくられたトレンチコートをベースに、裏側や隠れる部分に毛足の長いファーを使用。服をめくりスナップボタンで留めることにより、全く違った表情のファーコートに変化します。
素材: フィンラクーン
優秀賞
横野 竜也 Tatsuya Yokono
バンタンデザイン研究所
休息性があり、生活に欠かすことのできないソファー。いつも触れていられる心地よい感触を服のデザインに取り入れて、「触れる美」を表現していきます。ファーを短く刈り込み、ベルベットに似た風合いにし、ソファに使うウレタンフォームをそこに挟み込んで、フォルムを出していきます。
素材: ラビット
浅野 円香 Madoka Asano
名古屋モード学園
色とりどりの発色もファーの美しさの一つです。ファーを使用してジオメ柄を作りました。光の当り具合や毛並みの動きで変化するカラーはファーだからできること。
素材: ミンク、ブルーフォックス、シャドーフォックス
サガ・ファー賞
村田 麻祐子 Mayuko Murata
東京モード学園
歩く度に、ドレープが揺れるデザインにした布を一枚でつくっていることが一番の特徴。毛の動きを生かし、デザインにした。
素材:レッドフォックス
アメリカン・レジェンド賞
米本 あやか Ayaka Yonemoto
杉野服飾大学
エレガントと知的さをあわせ持つ、誰もが憧れるオードリー・ヘップバーンをイメージしました。毛皮をグラデーションにすることによって毛皮本来の美しさを表現しました。
素材: レッドフォックス
HKFF賞
瀬古 真裕美 Mayumi Seko
中部ファッション専門学校
イメージした物は、ふくろうです。ふくろうの暖かく感じる丸いシルエットや、模様をファーに表現しました。全体に、フォックスを使い、カラーは、濃い茶色、薄い茶色、グレー、ポイントに黒を使います。袖口は、裾と同じ位置でつながっています。
素材: ブルーフォックス、チャイニーズラクーン
jfa賞
古田 惣士 Souji Furuta
愛知文化服装専門学校
作品タイトルは「Beauty Beast」です。立体的な豹柄を表現します。柄の中心に行くほど毛先を長くしていき、トゲっぽく、この服をまとったモデルがランウェーを歩く時そのトゲが揺れることで獣の優と剛を表現します。
素材: チャイニーズラクーン
入選作品
山下 友希 Yuki Yamashita
名古屋学芸大学
ポンチョでは2種類の毛皮を使い、ボリュームがあるだけでなく、部分的に束ね、長くふさふさなキツネの毛皮でゴージャスにしたところです。下半身は、ポンチョと同じ毛を使い、もこもこにかわいらしく表しました。かわいらしさと大人っぽい雰囲気を混ぜ合わせたのがポイントです。
稲田 愛 Ai Inada
常磐女学院
ワンショルダーのロングベストの切り替えは太陽の光を表しています。毛皮に身を包んだ時に感じる温もりと、冬の太陽の光に包まれた時に感じる温かさを重ね合わせて表現しました。背中の中心に集まっていくバックの切り替えがポイントです。
服部 友香 Yuka Hattori
愛知文化服装専門学校
ポイントはフード。ジャケットとパンツについているボリュームのあるフードの美しいシルエットがポイントです。
飯田 有紀 Yuki Iida
愛知文化服装専門学校
毛足の長いファーを編んで重ねていく。重ねることにより丸みを出し、ボリュームを出す。女性らしく、かわいいイメージ。“コロン”とした感じ。スカートは、毛足の短い毛を使用してつくる。
小澤 奈美 Nami Ozawa
愛知文化服装専門学校
ヘアスタイルのコーンロウや編みこみのようにファーを編み、ヘリンボーンの柄が生まれる。
宮澤 哲 Satoru Miyazawa
東京モード学園
縄文土器のような模様を毛皮で構成したジャケット。ボリュームが出がちな毛皮素材だが、毛足の短いものを用いたパターンで細めのシルエットを表現したいと思います。
斉藤 慎 Shin Saito
東京モード学園
テーマは「三日月」で、どの角度から見ても分かるように、切替を使用しながらシルエットを出しました。三日月が持つ曲線の美を生かし、バックスタイルの形状も三日月の曲線のように、反り返っている事を重視し、CFからCBにかけてのヘムラインも三日月の曲線を意識したシルエットです。
倉富 裕美香 Yumika Kuratomi
東京モード学園
チベットラムの独特な毛を使用してトップの部分に使用した。チベットラムはあまりボリュームがないので、首と下の部分にはフォックスを使用することでボリュームを出し、女の子らしい、すこしブリティッシュなイメージのワンピースを提案する。
北島 左知子 Sachiko Kitajima
金城学院大学
乙女椿の花をイメージしてデザインした作品です。4色のピンクに染めた毛を使用し、毛皮の重たいイメージとは異なった作品に仕上げました。
和田 真実 Mami Wada
阪神ファッション工芸専門学校
一本一本のファーを、皮ひもでつないでいき、ファーの間には、空気、間隔があり、着用した時には心地よく、ふわっと体に触れるというイメージを表現しました。シルエットは、ウエストに皮のベルトをつける事によって、体のラインが見え、すっきり見えて重たくならない。そんなシルエットを表現しました。
矢嶋 勇亮 Yusuke Yajima
文化服装学院
「モード迷彩」毛足の長さ、質感、種類などの違いに色を見い出し立体的な迷彩を表現しました。毛皮の持つエレガントさとミリタリースタイルを融合させた新しい迷彩です。
村田 泉 Izumi Murata
杉野学園ドレスメーカー学院
野生をテーマに、風になびく毛の美しさを表現。トレンチ風ジャケットは前丈は短く後ろを長くし、しっぽのような動きのあるデザインです。皮ベルトやハトメで強さを表現。ベースにスワカラを使用、シルバーフォックス、ゴート、チベットラムの長毛を利用し、動きをデザイン。ポイントに羽を使用し、野性的な強さ、動きを表現した。
髙橋 明之 Sayato Takahashi
文化服装学院
ライダースのディテールを取り入れ、バイクに乗り密着した時に自分だけでなく他人も暖められるコート。
長浜 祥子 Yoshiko Nagahama
文化服装学院
ゴージャスな毛皮を見せて歩きたいがこの感触を人に分け与えるなんてまっぴら。そんな独占欲の塊である女性の為に、毛皮をチュールで覆い、所々ポケットを開けました。限られた穴から手を差し込み毛皮に触れる事ができるのはあなただけです。パンツは内側に毛皮を取り付けました。裾を通すたび毛皮の柔らかさを感じてください。
佐原 祥士 Shoji Sahara
愛知文化服装専門学校
耳にピアスをするように服にピアスをあけ、ファーのピアスをぶら下げる。じゃらじゃらとファーのピアスは歩く度に揺れ、風になびく。思わず触れてみたくなる様なファーのアクセサリー。ファーのピアスが私と私の服を飾る。
垣内 さやか Sayaka Kaito
中部ファッション専門学校
猫をイメージしてデザインしました。フォックスベリープレートを染色したものと、オポサムプリントしたものをアメリカンショートヘアーのような模様で切り替えます。猫のずっと触っていたくなるよう艶のある、手触りが良く暖かい雰囲気と、かわいらしい面と少しいたずら好きな面を表現しました。
船越 奈央子 Naoko Funakoshi
大阪モード学園
シルバーフォックスを大胆に全てに使用して、フォックスのゴージャス感とセクシー感を前面に押し出した。流れるようなフレアーのラインが特徴で、ライン状の黒いファーをあしらったのがポイントで、それにより、スタイリッシュさもだした。
太田 健二 Kenji Ota
大阪モード学園
服をデザインすることよりも、新しい花の創造に重点を置きデザインした作品です。素材にはオリラグを使い、ディテールにギャザーやフレアーを入れ、全体的に毛でふさふさしてやわらかく、繊細でカワイラしく、かつ品のある雰囲気に仕上げました。
計良 陽介 Yosuke Kera
フリー
トレンチコートで三種類の毛皮を使用。ベージュ色の馬皮を二種類の毛皮で包み込むようにデザインする。馬皮に触れる別素材感をテーマに基づき表現。レッグウォーマーでブーツの上からボリュームを与える。全体像を通して、自身のテーマ”シュヴァリエ”をイメージした。
古谷 真里子 Mariko Furutani
フリー
美の象徴=薔薇をファーで現す。植物の美しさを、動物の美しい毛で表現することにより、地球の、生命の美しさを実感するでしょう。
中川 大地 Daichi Nakagawa
アパレル会社勤務
ワンピースの土台になる菱形のパーツはフォックスの毛皮を使っています。ワンピースの上部のファスナーを開くと中からも毛皮が出てきます。
竹内 景子 Keiko Takeuchi
東京モード学園
様々なファーを使用したワンピースドレス。素材そのものの質感・色・風合いをパズルの様に組み合わせ、素材を生かしたデザインにしました。元々の、毛皮を着る事に対する原点回帰を意識し、「毛皮を纏う」をサブテーマに、原始時代のワイルドさ、アバンギャルドを出しました。
長坂 真護 Shingo Nagasaga
文化服装学院
女性が人生の中で一番、リアルビューティに触れる時こそ結婚ではないでしょうか?ファーならではの触れる美と結婚ならではの最高の美、このMIXした物⇒ウェディングファーの誕生です。重さを感じさせないように、そのほとんど白色のファーで提案します。「ウェディングファー」こそ、リアルビューティになり得ます。