JFA FUR DESIGN CONTEST 2004 – FURTOPIAN~こだわり –
グランプリ
山本 温子 Atsuko Yamamoto
杉野服飾大学
強さ、攻撃的、インパクト、格好良さ、それらが私のこだわり。ファスナーやボタン、鋲、ハトメ、シッポのフリンジ、編み上げなどで飾り、両袖に加えファスナーの開閉による穴で4つの口を持つ。そして、毛足、種類の異なる毛皮とレザーを組み合わせて遊びをだしてみた。格好良くデコラティブなケープ状のコートをデザインした。
素材: シルバーフォックス・コヨーテ・チベットラム・カルガンラム
REMIX2005 Gold Prize
優秀賞
岡崎 将人 Masato Okazaki
文化ファッションビジネススクール
デザインポイントのミューテーションは突然変異(変種)といった意味があり、毛皮にビニールテープを縫い付け新たな素材感を作り出します。また、蛍光素材などのスポーティーな素材等を使用し、毛皮をモダンで革新的にそしてスポーティーに表現したいと考えています。新しい毛皮ファッションの変種を作りたいです。
素材: ボレゴラム
牧野 知佳 Chika Makino
女子美術大学
こだわる。見えていたもの、見えていなかったものが、つぎはがれ、構成されていく。表と裏。幾重にも、重なり裏がえる。でこぼこ、ばさっとした土ぼこりをかぶったような素材感。
素材:ウィーゼル
サガ・ファー賞
渡辺 兼太郎 Kentaro Watanabe
杉野服飾大学
今までにないジャケット。半円を想像し、考えた形。イメージとしては、20代から30代の自分に自身を持っている女性に着てもらいたい。ハードな中にエレガントさをプラスし、大人のモードを演出しました。
素材:レッドフォックス
アメリカン・レジェンド賞
丹治 真理 Mari Tanji
バンタンデザイン研究所
人の肌に、ファーだけをのせたかったので、肌がきれいにみえかくれする、ざっくりニットをデザインしました。ファーは体のラインが太く見えがちなのでファーを細く、そして出来るだけ毛並みにおちつきのあるもので作りたいです。
素材: レッドフォックス、ブルーフォックス、ミンクヤーン
HKFF賞
飯田 美和子 Miwako Iida
名古屋モード学園
ファーの切り替えで、バラの模様を作ってみました。パーツごとの間はファーと相性の良いニットでつなげます。花びらの方向をファーの毛並みを使って出します。全体の形としては、くどくならないようにシンプルなAラインのワンピースにしました。
素材: シルバーフォックス、ブルーフロストフォックス
入選作品
林 奈都子 Natsuko Hayashi
愛知文化服専門学校
対比、二極化にこだわりました。コートは二種の毛皮を縦に配し、市松模様に編み込みます。パンツは毛を短くカットしてスリムに。メリハリのある服をデザインしました。
西牟田 梨紗子 Risako Nishimuta
アパレル会社勤務
毛皮のふわふわとした軽さよりも、どっしりとした重さを利用しました。暖かさ、やさしさだけでなく、毛皮の重みを感じてほしいです。裾をずるずるとひきずって歩き、動物のような存在感にこだわり表現しました。裾を中心にボリュームのあるワンピースです。
中村 栄作 Eisaku Nakamura
名古屋モード学園
ら旋のように幾何学的なデザイン。ファーをテープ状に裁断したものに、同じように裁断したウールを何層にも重ねます。地震にも似たモチーフを使い巻いていきます。
長谷川 亜紀 Aki Hasegawa
名古屋モード学園
全てラビットファー使いのワンピースです。ポイントはファーをそのまま使用している箇所を、短くカットし、多色をパッチワークでつなぎあわせた箇所との対比のおもしろさです。シルエットは女性らしく丸くし、ラビットファーと共に優しさを表現しています。一つのファーに二つの顔をもたせた所がこだわりです。
池内 紘子 Hiroko Ikeuchi
桑沢デザイン研究所
毛皮には、普通の縫製の他にリング状にしたり、様々な構造を適用することが出来ると知り、それを最大限に表現したいと思いました。少しフレアー気味のスカート部分は、歩いた時の動きも、毛皮独特の軽さが出ると思います。トップスの部分はレザーで、あえてつぎはいたイメージでデザインしました。
青山 通法 Michinori Aoyama
名古屋モード学園
ファーの重さを取り除くことがコンセプトです。今までに無い軽いファーの服をデザインすることで、ファーに新しい可能性を与えました。
石原 文生 Fumio Ishihara
調布家政専門学校勤務
素材はすべて残布を再生させたものを使用する計画である。ライフサイクルというテーマの中であえて現代の生活サイクルから不必要な素材を使用するのはデザインリメイク的な見解ではなく、未来が個々の持つ技術で過去の遺産を新しい素材として再生産し、日常の中に常識的に組み込む社会であって欲しいという希望からである。
荒木 重隆 Shigetaka Araki
桑沢デザイン研究所
フォックスやラムを使って毛並みの異なるファーを縦にはぎ網み目状に編んでワンピースにするオートクチュールを感じさせる暖かみのある作品にしたい。
大須賀 奈緒 Nao Ohsuka
名古屋モード学園
ファーを細く、テープ状にし、それを編んでいく。ファーというボリュームのある素材を編むことにより、さらにボリューム感が増す。あたたかみのある服。
久保 亮 Ryo Kubo
神戸芸術工科大学
毛足の長さが空気をはらんで保湿する特徴をダウンジャケットのようにコートすることでさらに促進させ新しい構造を持つ服とする。表面を半透明の豚生皮にしスラッシュ部から毛足をのぞかせることで毛足の持つ毛並みの魅力も失わないようにしつつ、トリミング的に見えることでアクセント効果も目指す。
清水 奈緒美 Naomi Shimizu
文化服装学院
肌があたる場所にはファーを使い、暖かさを、そして女らしさを出すのに前はジャケットのようなVあきで、周囲にファーを使うことでアクセントに。そして脇のファーと前と後ろの布によってスリムラインを出した服。
永田 典靖 Noriyasu Nagata
名古屋モード学園
テーマは“朝の服”の皮のイメージ、ゴージャスなイメージのあるファーを変えたかった。澄んだ空気、新鮮な雰囲気を表現した。ツイスト加工し細くなったファーを結んでつないでいく。歩くと空気や光を取り込み、朝の柔らかいイメージを表現した。
日爪 伸樹 Nobuki Hizume
文化服装学院
この作品のこだわりはファッションとアートの融合です。そのアート性をオリジナルの素材作りと私の美意識を元にしたシルエットで表現します。もともと高価な毛皮は洋服よりはるかに長い期間大切にするので、着物のようにたてかけておいても人の心を感動させることのできるものをコンセプトに作り上げていきます。
赤川 司 Tsukasa Akagawa
大阪モード学園
私は今回、この作品のこだわりとして、フードからひざまでにかけてのシルエットにこだわりました。フードはビッグフードで袖はキモノスリーブにしてみました。ひざまでは太いパンツになってますが裾になるにつれて細くなっています。また、ファーをカットし、すき間から皮がみえる様にしてみました。
松本 正幹 Masayori Matsumoto
目白デザイン専門学校
フォックス、ラム、キッドなど様々な表情の毛皮の表裏を使ってはぎ合わせていき、出来上がった状態で藍に染める。同じ紺でも毛の色や性質によって差ができ、深みのある色になると思います。大量生産の時代だからこそ、日本の素晴らしい伝統をもっと大切にしていかなければいけないと思っています。
宮崎 真衣 Mai Miyazaki
名古屋ファッション専門学校
切り替えを、うまく利用し、延長させることで所々にリボンのようなデザインが生まれた。色も白→黒→白→黒と使うことで動きを持たせた。
角谷 幸美 Yukimi Kadotani
マロニエファッションデザイン専門学校
ゴージャスでやわらかく女性の美を表現しました。しなやかで、シルエットに曲線的で丸みのもったイメージをつけました。毛皮らしい自然的で美しい作品に仕上げました。
岩井 薫 Kaoru Iwai
名古屋服飾専門学校
ツィードと毛皮のブロックチェックを編みます。裾はランダムに解き、軽さを出します。こだわりは「毛皮の空気感」。
時田 祐子 Yuko Tokida
名古屋服飾専門学校
ラビットファーを交互に切りかえ、毛並みの変化を楽しむ。別の所で出ているファーを結んで、足をそこから出す。ムーミンのスナフキンをイメージしました。安らかな一日がテーマです。
野田 久美子 Kumiko Noda
名古屋ファッション専門学校
切りかえをストライプにすることにより、縦のラインを強調。切りかえの部分には、薄い皮をはさみ込むことで切りかえ部分をさらに強調させる。本来の広がるポンチョにストライプを入れることで、細さをだしたいと思いデザインしました。
浅野 菜々 Nana Asano
名古屋ファッション専門学校
ワンピースの切りかえの部分に毛皮が使われているデザイン。又、首のところにも同じファーが使われている。
寺田 倫子 Michiko Terada
中部ファッション専門学校
所々に薄地の布を巻きつけ、毛足の長さを強調します。スカートはジョーゼットやシフォンなどで軽く、ドレープ性を出して仕上げ、ゴージャスでラグジュアリーな雰囲気を出します。ファーならではの高級感が出せればと思いデザインしました。
赤井 麻衣子 Maiko Akai
大阪モード学園
フードと前立てがつながっていて、身頃で切りかわって素材がかわっている。そして、袖でまた素材がかわっている。そして、袖でまた素材がかわっている。ラビットの毛を細く使用し、リングでつないでいるのがポイント。素材がきりかわった身頃はニット素材を使用している。毛と毛をつなぐのにあえてリングをつかいみせることで附属を使用していない所にこだわった。
魚崎 良子 Yoshiko Uozaki
大阪モード学園
ファーの新しい使い方として「編み物」を取り入れます。私の提案するこだわりはこの編みです。パッチワークで柄をつくる事がほとんどのファーを編むことでファーの太さやシルエットに幅が生まれ、編み独特の温かみが感じられる、更に身近なファーファッションになる、もっと優しい雰囲気に仕上がります。