JFA FUR DESIGN CONTEST 2018
– 活かそう自然からの贈り物 –
グランプリ
中村仁美 Hitomi Nakamura
愛知文化服装専門学校
トウモロコシはバイオ燃料として注目される植物である。豊かで美しい地球を温暖化から守るために、バイオ燃料は役立っている。トウモロコシの形を生かし、ファーの柔らかな温もりに包まれた愛らしいデザインにしました。
素材:シャドーフォックス(saga furs®)、ゴート、レッキスラビット
優秀賞
本村光輝 Koki Motomura
東京モード学園
ミンクとアザラシの毛皮や綿や麻などの植物繊維を素材に、山脈をイメージした切替とステッチを使い地形図の等高線のような模様を出した。毛皮は自然に拘り染色やプリントをせずに天然の色と模様で自然の美しさを表現。山=自然と人間の共生。と考え化学繊維や人工物の副素材を用いて天然と人工の共存を表現した登山ウェア。
素材:シール/ブラッククロスミンク/ホワイトミンク(Kopenhagen Fur®)、シャドーフォックス(saga furs®)
コペンハーゲンファー賞
早田賀音 Kanon Hayata
大阪文化服装学院
毛皮は現在、多くの人に着られている。その他インテリアとして飾られることもある。ファーの使用が厳しくなってきている今は様々用途に対応できる物が必要とされているのではないか。服の要素とアートの要素を併せ持った私なりの『サスティナブル』な服を提案。エリックマックのアートを基に飾っても様になるように制作。
素材:ブラックミンク/サファイアミンク/ホワイトミンク(Kopenhagen Fur®)、シャドーフォックス(saga furs®)
サガ・ファー賞
ニコラ ティーレ Nicola Thiele
文化ファッション大学院大学
現代の社会に生きる人々は昔に比べてとても閉鎖的で、感情を分かち合うことがとても難しくなってきていると感じました。ニコニコする表面的な笑顔は相手に対して被る仮面のようなものであると考え、外面のモノトーンと内面に隠されたカラフルを感情表現するため毛皮の種類や色使いを工夫して制作しました。
素材:シルバーフォックス、ホワイトミンク(Kopenhagen Fur®)
NAFA賞
朝香はる菜 Haruna Asaka
大阪モード学園
自然と共存する民族、カロ族からインスピレーションをうけデザインを着想。カロ族は体にペインティングすることで有名です。そのユニークな模様をファーの毛足が短いものと長いものを組み合わせることで立体的に表現。
素材:レッキスラビット、スパニッシュラビット、シルバーフォックス(saga furs®)
HKFF賞
井辺弥月 Mizuki Inbe
愛知文化服装専門学校
宇宙の温度は-270.42度、絶対零度の中毛皮で寒さを凌ぎあったかく宇宙遊泳する。なんてユーモアがあってもいいのではないかとデザインしました。レッキスラビットを全体に使用したことでまろやかな宇宙服の質感を表し、チベットラムをポイントで加えることでミックス感を出しました。
素材:ラビット、チベットラム
入選作品
平野沙希子 Sakiko Hirano
大阪文化服装学院
テーマは地球飛行士。環境破壊・宇宙開発を進める私たち人間に、本来の地球の美しさを思い出してほしい。新しいものを受け入れる前に今あるものを愛する力を。奇跡のような地球の絶景たちをカラーインスピレーションにファーを染色しました。地球固有の素材を全面にしたダイナミックなアウターを提案します。
素材:ブルーフォックス(saga furs®)
井上まゆか Mayuka Inoue
大阪モード学園
長い耳と大きな瞳、モコモコの体が愛らしいうさぎ。うさぎの島としても知られている大久野島、その自然の中で群れで生活する愛らしいうさぎから、インスピレーションを受けデザインしました。
素材:レッキスラビット
西田弥佑 Miu Nishida
織田ファッション専門学校
毛皮は、ふわっとしていて丸いデザインの物が多いイメージです。そのイメージを覆す様なシルエットで角を意識した大きなシルエットにしました。また、重く見えないように鮮やかな色に染色し、トップの半身は毛皮の良さが伝わる様、自然の毛皮を使用しました。
素材:シャドーフォックス(saga furs®)、レッキスラビット
キム カンミン Kim Kangmin
ここのがっこう
[GER-Wearable Personal Space]モンゴルの移動式住居「ゲル」をインスピレーションに制作しました。いつでも自分のスペースを確立できるゲルを身にまとうことで衣服の中に空間をつくり、人との距離を一定に保つことで、現代人に必要なパーソナルスペースを確保していく。
素材:ブルーフォックス、シャドーフォックス、ホワイトミンク、チベットラム、レッキスラビット
刈音十かおり Kaori Karudozo
中部ファッション専門学校
近年話題のLGBTQからインスピレーションを得た。心の不安定さを非対称なデザインで表現し、色はLGBTQのシンボルであるレインボーカラーから緑は自然、茶系は肌の色を意味している。LGBTQへの理解がもっと進み、誰もが住みやすい世の中に代わって欲しいと願う。
素材:ブルーフォックス、チキャンラム、ラムレッグ
于 天任 Yu Tianren
東京モード学園
おばあちゃんの為にファーを編み込んだセーターを作りました。いつか自分や自分の子どもにも着せられるセーターを作ることでファーを思い出と一緒に長く大切に着続け欲しいという思いが込められています。
素材:レッキスラビット、チベットラム、シャドーフォックス(saga furs®)
平本琢孫 Takuhiro Hiramoto
文化服装学院
自然と聞いて、昔、おじいちゃんと見ていたNHKの生き物地球紀行を思い出しました。その中で群れをなすフラミンゴは圧巻で、海とフラミンゴのピンクがとても印象的でした。その時の思い出をインスピレーションにデザインしました。
素材:シャドーフォックス(saga furs®)、レッキスラビット
久保木 譲 Jou Kuboki
神戸ファッション専門学校
毛皮でデニムのような感覚のファーコートをデザインしました。カジュアルでスポーティーな要素を入れて若者にも毛皮を身近なものに感じてもらえる作品にしたいです。できるだけ軽く仕上げて、ラフに扱ってもだいじょうぶなようにしたい。
素材:ブルーフォックス(saga furs®)、レッキスラビット
岡本龍星 Ryusei Okamoto
大阪文化服装学院
Jean Michel Basquiatの芸術、人生、考え方からデザイン。当時の黒人社会の現状やカルチャーと、育ちが良いおぼっちゃまのプレッピースタイルというバスキアが常に絵に取り入れていた”相反する要素”を混在させることで必要のないボーダーやあるべき自由を表現し、時代に対しての反抗をする。
素材:シャドーフォックス(saga furs®)、ベビーラム、ムートン
堤 史織 Shiori Tsutsumi
静岡デザイン専門学校
兄の結婚式からインスピレーションを受けてデザインしました。結婚は、人生の中でも大切な節目だと思います。やさしく、温かな家庭を築いてほしいという思いを自然界の素材である毛皮で表現しました。たくさんついたリボンには「結ばれる」という意味と、「自由が縛られる」の2つの意味が込められています。
素材:シャドーフォックス(saga furs®)、レッキスラビット