JFA FUR DESIGN CONTEST 2007 – FURTOPIAN~よろこ美 –
グランプリ
松下 愛 Megumi Matsushita
中部ファッション専門学校
ファーでチェック柄を表現したらどうなるだろうと思いデザインしました。柄が引き立つように形はシンプルにしました。またスカートを取り外すとスポーティーなバッグに変化します。今シーズンのトレンドであるドレッシースポーツを意識し、ファーのワンピースに軽やかなイメージをプラスしました。
素材: ヌートリア、ラビット
優秀賞
伴野 希望 Nozomi Banno
中部ファッション専門学校
イメージした物は、ハリネズミです。近未来のワンピースに背中の丸みはリュックサックで作りました。スポーティーな感じを組み合わせ、ファーのゴージャスなイメージとは違ったものを表現しました。
素材: プラチナフォックス、シャドーフォックス、ラクーン
箱崎 結香 Yuka Hakozaki
ドレスメーカー学院
モミの木をイメージしてデザインしました。モミの木といえばクリスマスを思い浮かべます。楽しく、かわいらしく、でも、毛皮という大人っぽさを感じるような服をデザインしました。ツリーのようなボリューム感をジャケットに出し、パンツはすっきりだけど、どこかデザイン性のある感じを出しました。
素材: チキャンラム、チャイニーズラクーン
サガ・ファー賞
天羽 智人 Tomohito Tenba
上田安子服飾専門学校
力強く生きていくこと。それが、よろこ美だと感じました。ハリネズミからインスピレーションを得てデザインしました。毛を固めて針のようにし、JKTはベビーカーのフォルムをヒントに、ボリュームのある服を製作しました。形は、ボーンテープでキープしてふくらみをもたせました。
素材:チンチララビット、グレーフォックス、チャイニーズラクーン
アメリカン・レジェンド賞
海老原 佳太 Keita Ebihara
杉野服飾大学
「大人に憧れる少年」をイメージし、デザインした。毛足の異なるファーをチェック状に剥ぎ合わせ、その上にファーの性質を生かした模様を施す。溶け合うような二つの柄が様々な表情を見せる。少年の繊細さと、大人のワイルドさ。二面性をコートに落とし込んだ。
素材: リス、チベットラム
HKFF賞
二木 みどり Midori Futaki
名古屋服飾専門学校
テーマは「松ぼっくり」。うろこが集合してできる丸みのあるシルエットをファーで表現しました。うろこのイメージ部分は段刈り・ふらし・接ぎ合わせなどのテクニックを使い、種をイメージしたボンボンは立体的に仕上げ、歩いた時に動きが出るようにし、松ぼっくりのもつ生命力も合わせて表現しました。
素材: レッキスラビット、ラビット、コヨーテ、アメリカンラクーン、フォックス、カルガンラム、チベットラム
jfa賞
山岸 徹 Toru Yamagishi
バンタンデザイン研究所
表地にラムの転写プリントをし内綿を入れ裏に本物のラムを使う。毛皮をとることは、一つの命が消えているということ。動物愛護を望んでいるわけではなく、それについて考えることで広がることを望んでいる。皮肉ることで見た人が考え、想うこと。そしてその先にファーを着るようこびがあり、その先には、着る人の新しい生活がある。
素材: チベットラム
入選作品
仲安 瑞恵 Mizue Nakayasu
東京モード学園
2種類、4色の毛皮を段々にし模様を作りました。長さの異なる毛皮を使用する事により凹凸感を出しました。色合いを優しく落ちついたものにして、着用時に暖かい気持ちになれる様にデザインしました。着る人が安心感を感じることが出来る、そんなよろこ美を表現しました。
西郡 舞 Mai Nishigoori
中部ファッション専門学校
思わず触れたくなるような、たんぽぽをイメージして、デザインしました。
風がなびく様子をミンクテープでたんぽぽの冠毛がその風によって四散する様子をミンク玉を使って表現しました。
伊藤 和真 Kazuma Ito
中部ファッション専門学校
テーマは「豹から逃げるうさぎ」で、コートの下から豹が徐々に追ってくるかのようなイメージにしました。衿にはうさぎの耳をイメージしてシルエットを作りました。染色を避け、本来のうさぎの可愛らしさを表現しました。久しぶりの獲物に豹も「よろこ美」という意味も込めました。がんばれ!!豹!!逃げろ!!うさちゃん!!
清水 景子 Keiko Shimizu
中部ファッション専門学校
ファーの温かくて、気持ち良い面から、ファーに包まれる人をイメージし、「抱擁」をテーマにメンズのラップコートをデザインしました。白のファーでニットの編み目模様つくることで優しく、温かい雰囲気を表現しました。
山田 紗英子 Saeko Yamada
中部ファッション専門学校
スクエアワンピース
数種類の毛皮を四角にカットし、ランダムに並べて市松模様を作りました。リブの部分も毛皮で表現し、いろんな雰囲気の毛皮を1つのワンピースにつめ込みました。一般的にゴージャスなイメージのある毛皮を、普段でも着られる様なカジュアルな洋服にしました。
太田 勇希 Yuki Ota
杉野服飾大学
バッグをファーで作り服と一体化させました。また、パンツのポケットもファーで作り、ファーのボリュームを生かした、バランスの良いシルエットにすることで、美しいだけでなく機能性も充実したファーの服を提案しました。「戦争」から「平和への喜び」に変わることを願い、ミリタリーテイストの服をファーで包み込みます。
浅沼 優花 Yuka Asanuma
杉野服飾大学
テーマは冬の太陽。上半身をすっぽりと包む長めのフード付ケープ。鮮やかな暖色系の色に染まったファーを繋ぎ合わせる。動いた時の軽やかさを出すためフレアー分を多く取り、裾はあえて不揃いにさせる。冬の寒さの中、着用した人はもちろんのこと、周りにいる誰もが暖かいよろこ美を得られるようにデザインした。
村田 なつみ Natsumi Murata
杉野服飾大学
さまざまな形のパーツを組み合わせ凹凸を表現し、短く刈り込んだ毛足を徐々に長くすることにより、色の自然なグラデーションとだまし衿を生み出しました。また、裾の内側にもファーを使用することで、外見的にも内面的にもファーを堪能することのできる服を製作しました。
渡邊 由維 Yui Watanabe
杉野服飾大学
都会の町は華やかだが、時に風当たりも厳しい。そんな中で自分の為、愛する人たちの為に今日がむしゃらになって働く男たち。力強く、逞しくいることは男たちにとってのよろこ美ではなだろうか。さぁ、ファーをふんだんに使ったコートをかっこよくきめて、今日も都会で生き残る為にかけまわる。
酒匂 美里 Misato Sako
マロニエファッションデザイン専門学校
ファーとニットとスパンコール。優しく華やかな異素材を組み合わせ、独特の世界を表現。柔らかい毛並の間から暖かく見え隠れするニット。ファーのすき間から覗くスパンコールは、この組み合わせならではの輝きを放ちます。
永井 千恵子 Chieko Nagai
名古屋ファッション専門学校
少女が大人へと成長していくよろこ美を表現しました。フェミニンなレース、ジュエリー、そしてファー。大人への憧れと大人に近づきつつある自分に喜び感じる少女ですが、その中で大人になりたい気持ちと子供でいたい気持ちの葛藤によるアンバランスさをバレエのチュチュとアシンメトリーなデザインで表現しました。
佐野 華那子 Kanako Sano
神戸ファッション専門学校
カジュアルに上質さを身にまとう。トレンチコートの衿から脇身頃にかけて毛足の長いファーを零れ落ちるように使用。内袖のリブと共に使用することにより“上質”をタウン着に近づける。裾をツイストさせることにより内側のファーを強調する。
平野 紗登美 Satomi Hirano
常磐女学院
人間の押さえ切れない喜びや感情を、ファーを使って表現しました。それだけではすごいボリュームになるファーを接着芯で包み込むことで“抑える感情”を表現し、様々な切り口から見えるファーで、そこからあふれだす“よろこび”を表現しました。
市山 愛理香 Erika Ichiyama
名古屋服飾専門学校
オレンジの毛足の長いファーでワンピースをつくります。このデザインのポイントはウエストから上が逆毛になり、ウエストから下はジョーゼットのような薄い透ける素材で覆われていること。覆うことにより、ファーは新しい表情を出し、色にも変化が出ます!!
石川 陽輔 Yosuke Ishikawa
美濃屋(株)
寒い日に暖かい火に手をかざした時のよろこびを表現。暖かい火は触れると温もり、気持ちよさを感じれるフォックス。ファーの中に中綿を入れ、丸く立体感をだしてゆらめく火に例える。触覚、視覚的にファーのぬくもりを最大限に感じれるコート。
平田 慎二 Shinji Hirata
バンタンデザイン研究所
ファーをあなたにプレゼントする。それは、ファーのリストバンドです。一見私がきているのはダウンジャケットに見えますが、これは紐状のファーにファーのリストバンドがついています。これをあげる事が私のよろこ美です。全部あげても大丈夫。春でも秋でも薄手のコートとして着れるから。カラーも自由に選べるシステムです。
岩田 翔 Sho Iwata
杉野服飾大学
ファッションに限らず、バランスというのはとても重要だと思います。文化、思想、テクノロジー…調和のとれた世界、よろこびに満ち溢れた未来への希望を表現しました。様々な異素材を組み合わせ、バランスを重視し、素材のコントラストでフューチャーテイストなファースタイルをデザインしました。
萩原 有利恵 Yurie Hagihara
武蔵野美術大学
細長く切ったファーを縦横、互い違いに織って模様をつくる。カラフルな色を使って、冬でも元気一杯明るいコート。上の方は毛を短く刈ってすっきりとした形にして、裾にいくにつれだんだん毛を長くし、ふわっとした雰囲気に。
池田 智世 Tomoyo Ikeda
桑沢デザイン研究所
一見ボタンを閉じずに羽織っているように見えるコート。実はボタンループはフェイク。袖や開きから覗く部分は、普段はあまり目にしないファーの裏面を使用し、城のプリントでエレガントさをプラス。退屈な日常の中に、ちょっとした遊びを見つけた時、人は「よろこ美」を感じると考えました。
秋山 英輔 Eisuke Akiyama
バンタンデザイン研究所
テーマは身体(皮膚)の誤作動。骨や皮膚は人の成長に合わせて、機能が分かれる。伸びたり縮んでシワシワになったり、変化する事により表情が異なり、平面から立体へと移り変ります。通常サイズより1.5倍大きくなるパターンにアジャスターを内臓させ、引っ張る事と固定させる事によって新しいスモッキングが生まれます。
恒川 裕輔 Yusuke Tsunekawa
フリー
革ひもでファーを繋ぎ合わせています。そしてその繋ぎ合わせているひもを延長して模様になります。
中谷 麻由美 Mayumi Nakatani
エスモードジャポン大阪校
イメージは、冬のピエロです。様々な色を使って、夢の中にいるようなそういうイメージをしました。毛皮を細く加工し、染色をし、たくさんのひも状の毛皮をうねらしたり、ねじったりして大きいフォルムを作り上げるのがポイントです。柔らかいな毛皮を使うことでより一層ボリュームを出しかわいらしさを出します。