JFA FUR DESIGN CONTEST2010-2011 – 毛皮・・・感じる素材-
グランプリ
羅 醒庭 Lo Sing Ting
織田ファッション専門学校
滝からイメージしました。女性は、水のような優しさと強さを持ち合わせています。その優しさと強さを流れるように表現しました。
素材:ゴート、レッキスラビット
準グランプリ
久保原 侑也 Yuya Kubohara
バンタンデザイン研究所
デジタル化が進み木々の緑動物との共存から無縁の世界と化し必要な自然の恵みが失われつつある。その中で人は社会に汚い部分を隠し綺麗な部分を見せ日々を生活している。自分は人が本来持つべきである綺麗な心を一つ一つ手作業のビーズ刺繍はけ染めを柄で表現することにより温かく繊細なデザインになっています。
素材:カルガンラム
サガ賞
吉田 恵三 Keizo Yoshida
名古屋モード学園
「包み込む」と言うことをコンセプトとし、2重3重にファーを重ね、層を作り更に各部分でファーを使い分け色の違いでグラデーションの様することにより立体的に表現しました。
素材:パステルミンク、ウィーゼル、天津ラム、アメリカンラクーン、レッキスラビット
アメリカン・レジェンド賞
犬飼 あつき Atsuki Inukai
中部ファッション専門学校
高級感あふれるミンクの毛皮を、私の好きなレース編みをMIXさせることにより、カジュアルな雰囲気になるようにしました。さらに、全体に矢羽根という技法を入れることで、三つ編みをしたような凹凸が出て、可愛らしい雰囲気にしました。モチーフのすき間から見える人の肌の温もりと毛皮の温かみが共存するような服です。
素材:マホガニーミンク
HKFF賞
林 利行 Toshiyuki Hayashi
一般
建築物ラファエロの回廊をモチーフに毛皮で回廊を表現する。色のグラデーションでの回廊の奥行きを出し素材の工夫で回廊のアーチを考案。毛皮をテープ状に切りツイストしてボリュームを出す。その毛皮のテープをあらかじめ裁断したおいたパターンに半円状のアーチにして挟み込む。交互に挟み込むことで新たな素材が生まれる。
素材: ホワイトミンク、マホガニーミンク、デミバフミンク、パステルミンク、天津ラム
JFA賞
古城 基輝 Motoki Kojo
エスモード・ジャポン東京校
燕尾服をベースにデザインしました。カッティングに拘り、パーツごとに種類の異なる毛皮を使うことにより、それぞれの毛皮の持つ特性を生かし、動きのある服にしたいと思いました。
素材: ブラックグラマ、ブルーフォックス、シルバーフォックス、チベットラム、ゴート
入選作品
高橋 千明 Chiaki Takahashi
一般
目が冴えるような青色は、海や空。そこを舞う鳥や蝶の色のよう。そして、フォックスファーそのものの持つ色味や風になびく長い毛足とのコントラストは新鮮でありながらも自然に溶け込み、力強さを感じさせる。大地の恵みであるファーが持つ野生的なイメージとエレガンスさを感じられるドレスに仕上げました。
豊城 盾信 Tatenobu Toyoki
杉野学園ドレスメーカー学院
サボテンの刺からインスピレーションを得ました。毛皮が動物の身を守る為にあるように、サボテンの刺も強い日光を遮るなど、自然から身を守る為にあります。染色し、細く裁断した毛皮を一つ一つ手で縫い合わせ柄を作ることで、自然から身を守るという刺の姿を表現しました。
青山 和修 Kazunobu Aoyama
大阪モード学園
月をテーマとして作品を考えました。月のイメージである神秘的さを表現し、月をイメージさせるシルエットにも工夫。クレーターをイメージし、凹凸のあるディティールにするために切り換えを使い立体として、色も変えることでクレーターを表現。
小林 由知 Yoshitomo Kobayashi
武蔵野ファッションカレッジ
テーマは花粉で、独特の柄や、形、構造をデザインに落とし込んでみました。デザインする時に意識した事は、植物が次の世代へと命を繋いでいくために、花粉の中に新しい生命を大切に包み込み風に乗って運ばれていく様子を、実際にモデルが着て歩いた時に、見た人に感じてもらえるようにドレープや中で動く生地などで、表現しました。
森村 美波 Minami Morimura
文化服装学院広島校
毛皮を結ぶことによってできるドレープとふくらみから感じる命、それを丸く、包み込むようなシルエットで、生命の大きさを表現しました。
林 英里 Eri Hayashi
金城学院大学
色のバランスとリズム感を大切にしました。ファーだからこそ温かみがでる。ということで、水色という冷たく感じる色をあえて組み合わせ、冬にはあまり使われない配色にしました。ファーの持つイメージに縛られることなく、限界を感じず自由に表現しました。この服を見る人が面白い、楽しいと感じてくださると嬉しいです。
谷川 ひとみ Hitomi Tanigawa
愛知文化服装専門学校
ラビットファーを使用し、可愛らしさを表現。ワンピースのパネルラインにケープを挟み込むことで、前からは袖付のワンピース、後ろからはケープを羽織っているように製作。
西村 一樹 Kazuki Nishimura
エスモード・ジャポン東京校
“砂漠”ー暑く、枯れた大地。不毛地帯ーそんな、毛皮とは最も対極に位置付けられるであろう場所を、あえてデザインに落とし込もうと思った。吹きつける風によって現れ、消えてはまた現れる・・・一度として同じ表情を見せることのない砂の大地。その斜面の儚さとコントラストの美しさを、刈毛と二段染めを用いて表現した。
谷浦 志緒理 Shiori Taniura
北海道ドレスメーカー学院
今回の作品は、「跳躍」をテーマにデザインしました。鳥の羽をモチーフにしてデザインに落とし込み、毛皮ならではの質感を活かした作品です。一番のポイントはパンツ部分で、サルエルパンツのような形状にしたことで、服が動くたびに形を変え躍動感のある洋服を表現したく、このデザインにしました。
武藤 恵 Megumi Muto
文化服装学院
毛皮はもともと生き物。それを素材として服という新たな形で表現しています。生き物からまた新たな生き物へ。その輪廻を表現したいと思い、生まれ変わった新たな動物の姿をイメージしてデザインしました。特定の動物のイメージにならないよう、種類、色、毛足の様々なものを使いました。毛皮の様々な表情をお楽しみください。
大川 里美 Satomi Okawa
杉野服飾大学
コンセプトは、身体に溶け込む服です。ナチュラルカラーと、滑らかな手触りをもった毛皮で、限りなく身体と一体化出来るワンピースドレスを目指しました。モチーフは自然界に生きる動植物と人間の身体形状とを融合して出来た物です。人間の身体に、大自然のエキスが染み渡ってドレスになるイメージです。
中島 知宏 Tomohiro Nakajima
東京モード学園
テーマは存在。人は誰かのために存在し、その誰かもまた別の誰かのために存在する。そして歴史が積み重なり過去と未来がつながる。短く刈ったラビットにチェーンステッチを施したり、ツイストしたフォックス、ミンクを編みこむ。ハンドメイドを積み重ね、土器の未来的なフォルムとその素材感をファーで表現する。
宮崎 美穂 Miho Miyazaki
東京モード学園
ダウンコートのイメージです。でも綿をパンパンに詰めるのではなく、部分的にはたるませたりドレープにしたり、エレガントさをプラスしました。
松浦 雄基 Yuki Matsuura
大阪モード学園
「思い出のテディベア」をテーマにファーの余り布を寄せ集めて一枚の生地にしたMIXファーで、アンティーク調を引き立たせ想い出のモノや余り布を再利用するという「モノを大切にする」という考え方を再認識し、想い出の大切さを肌で感じる事の出来るファーデザインを考案しました。