JFA FUR DESIGN CONTEST 2019
– 活かそう自然からの贈り物 –
グランプリ
吉田 千尋 Chihiro Yoshida
名古屋モード学園
短命な中で人々を魅了する植物も天然素材である毛皮の温もりも自然が与えてくれた贈り物だ。植物の姿や毛皮を通して自然の美しさや躍動感や力強さを表現する。
素材:シャドーフォックス、レッキスラビット
優秀賞
齋野 真央 Mao Saino
宮城文化服装専門学校
狼と羊の弱肉強食関係からインスピレーションをうけました。狼に睨まれ、歯を剥き出しにして食べられている羊の様子を表現しました。そんな動物達の毛皮を使っている人間に感謝をして大切に扱ってほしいという思いを込めました。
素材:ブルーフォックス、アーミン、アフガンラム
コペンハーゲンファー賞
唯野 礼菜 Rena Tadano
東京モード学園
目に映らないそれを感じる時。草原を駆け抜け、枯葉を追い、濡れた頬を掠める。動物達の毛並みや私達の産毛もそれを感じ、世界を巡って来たかと愛おしさすら覚える。流れ動くそれはただの風だろうか。テープ叩きを全面に使う事で軽さを出し、風が駆け抜ける模様を種類の違うファーテープのカーブと色使いで表現しました。
素材:シャドーフォックス、ホワイトラクーン、ホワイトミンク、レッキス
サガ・ファー賞
杉本 知春 Chiharu Sugimoto
一般
毛皮に+αの機能を付加するデザインアプローチでこれからの毛皮の在り方を提案。軽量設計・小型ファンを取り付け一年中着用でき毛皮に再帰反射加工を施すことで機能素材に進化させた、直面している環境問題に対して特殊作業服をデザインベースにし強いメッセージ性を持たせた。「片付け方を知らないのになぜ散らかすのか」
素材:レッキス、ラクーン、ゴート、ミンク
HKFF賞
水野 巧 Takumi Mizuno
名古屋モード学園
富裕層のシニアが着るものというファーのイメージを壊し、若者に親しみのある砕けたデザインにしました。
素材:ミンク、チベットラム
入選作品
本村 光輝 Koki Motomura
東京モード学園
風邪の時のうなされて見る夢からインスピレーションを得てデザインしました。人の心の奥の自分でも気づかない気持ちや思い、空想や妄想を毛皮で表現します。テクニックでは毛足の長いのや短いのを交ぜて、凸凹のあるパッチワークで、コンセプトを表現します。
素材:ミンク、ラム、フォックス、ラクーン、ラビット、レッキス
若田 彩乃 Ayano Wakata
岡学園トータルデザインアカデミー
とにかく私はヒョウ柄とビビッドカラーが大好きなのでその気持ちを全面に表すためにこのデザインを考えました。普段生活している中ではあまり見ない色合いのヒョウ柄で、赤・桃・青・緑・黄・紫の6色を使い出来るだけカラフルで、且つまとまりのあるデザインを意識して考えました。
素材:シャドーフォックス、レッキスラビット、カシミヤゴート、ベビーラム
來本 美佐 Misa Raimoto
中部ファッション専門学校
毒々しい花をインスピレーションにして考えました。色彩やかで人をひきつける、甘い香りで自然界の生物をおびきよせる毒花。表面上の彩やかさと、真実の黒でデザインしました。
素材:レッキス、ミンク、フォックス、ゴート
葛 雯倩 Ge Wen Qian
東京モード学園
「毛皮」というと落ち着いた色が多い感じがしますが、今回のテーマは「ネオンポールライト」です。丸い部分をコップの形にして、ビニルとカラフルなファーを組み合わせ、凸凹を表現しています。裾には歩くたびにゆれる、分量たっぷりのフレアで、可愛いイメージ。全体に斬新なイメージを持たせて、カラフルなワンピースにします。
素材:レッキスラビット、ブルーフォックス、シャドーフォックス、ミンク、レザー
山口 泰 Taira Yamaguchi
大阪モード学園
美しいピンク色にしました。
素材:ミンク、マラボー
正垣 きらら Kirara Shogaki
大阪モード学園
凶暴で怖いイメージを持たれている熊。しかし、本当の性格は臆病で人間を見ると逃げ出してしまう程。熊が人を襲う時は、子供を守る時などなのです。そのかわいい熊の顔を生かし、愛らしくて抱きしめたくなるようなふわふわなシルエットを優しいファーで“熊”そのものをデザインしました。
素材:フォックスファー、ラビットファー
谷村 英豊 Eito Tanimura
大阪モード学園
鎧と毛皮。2つの共通点である「外敵から身を守る」からインスピレーション。服の原点である毛皮と幼少の頃の思い出の祖父に着せてもらった甲冑を思い出し色を付け、エレガントでありながら、アグレッシヴな作品を創造します。
素材:シルバーフォックス、ゴート、ミンク、レザー
小川 愛 Megumi Ogawa
名古屋モード学園
太古から人類は火を使い、毛皮により寒さを凌ぎ、生命を繋いできた。力強く咲く火花を服のデザインに落とし込んだ。シンプルな色の構成でありながら、様々なファーを使用し変化を付け、毛足の長い物を火花に見立てて随所に取り入れることで、動く度に毛がなびき、躍動感と繊細さを演出する。
素材:シルバーフォックス、シャドーフォックス、フィンラクーン、赤キツネ、チベットラム、ムートン、オーストリッチ
金川 千夏 Chinatsu Kanagawa
名古屋モード学園
ナチュラルファーのように地球に優しい素材を使う事はサステナビリティ、循環型社会につながると思い不滅のシンボルである鳳凰をモチーフにデザイン。古来より縁起がよいとされる鳳凰は様々な特質をもち、人々を幸せにすると言われています。このコートも人々に幸せをもたらしてほしいと願い、多種多様なファーを用いて表現しました。
素材:ミンク、ゴート、ラクーン、フォックス
柴山 季輝 Toshiki Shibayama
杉野服装大学
テーマを読んだ瞬間、頭の中にドレスとフットポンプがうかんできてそれを合体させて、シンプルだけどドレープを強調しました。最近はすごい形の服にしないといけない感じがでてきて、それにあまり納得できなく、シンプルかつうつくしいが1番だと思ったのでこの作品にしました。
素材:シャドーフォックス、ラビット
西村 卓晃 Takaaki Nishimura
大阪文化服装学院
ファーの使用が厳しくなっている中、もはやそれがダメだとか良いとかは、自分の個性や自分がいかにどう感じるかだと思う。90年代のロシアのレイヴカルチャーとベルリンの壁の崩壊という要素を用いて、どんな時でも自分の個性をなくすことなく今の社会問題に立ち向かっていけるような服を提案します。
素材:フォックス、ラビット、アザラシ